生きもの図鑑
ジャコウアゲハ
蛹は番町皿屋敷の「お菊虫」
大型の蝶で、翅の形は細長く、尾状突起は長い(写真のジャコウアゲハは翅がボロボロで尾状突起が両翅とも切れていた)。体の側面に赤橙色の模様がある。翅の表側の色は、雄はツヤのない黒色だが、雌は黄灰色から暗灰色になる。幼虫はウマノスズクサ類を食草とし、毒を体内に蓄積することで鳥類などによる捕食を逃れていると考えられている。蛹は、怪談「番町皿屋敷」のお菊が後ろ手にしばられている姿を連想させることから「お菊虫」と呼ばれることもある。成虫は日中、低いところをゆるやかに飛び、ツツジなど様々な花を訪れる。
分類 | チョウ目(鱗翅目) アゲハチョウ科 |
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学名 | Atrophaneura alcinous alcinous |