生きもの図鑑
アカボシゴマダラ
関東で見られるのは外来種
特定外来生物に指定されているアカボシゴマダラは、自然分布ではベトナム北部から中国南部および東部、朝鮮半島にかけて生息している。奄美諸島に生息している別亜種のアカボシゴマダラ(学名 Hestina assimillis shirakii)は在来種であり、環境省レッドリスト2020で準絶滅危惧に指定されている。日本では1998年に神奈川県で繁殖および定着が確認され、関東を中心に分布を拡大している。何者かがひそかに日本へ持ち込み、繁殖させて外へ放ったと考えられている。翅は夏型と春型で模様が異なる。夏型は黒地に白の斑紋があり、後翅には赤い斑点が縁に沿って並んでいる。春型は白い部分が大きくなり、後翅の赤い斑は薄くなり消える。雌雄ともに翅の色や模様は同じ。幼虫はエノキの葉を食べる。
分類 | チョウ目(鱗翅目) タテハチョウ科 |
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学名 | Hestina assimilis assimilis |