生きもの図鑑
植物
水元公園は小合溜に接している水辺の環境であり、ポプラやメタセコイア、ハンノキなど湿地に強い樹木が多いのが特徴です。水中や水辺で生育するコウホネやスイレン、天然記念物「水元のオニバス」など水生植物も豊富に見られます。
水元公園の湿地環境は生物多様性の観点からみても絶好の地であり、東京都レッドリスト(本土部)2020年版に掲載されるフジバカマやミゾコウジュのほか貴重な植物が自生しています。
動物
水元公園は樹林や草地、苗圃・植生保護区など陸の環境と、小合溜やバードサンクチュアリー・水辺のさとなど水の環境が隣接しているため、多様な種類の動物が生息しています。
年間を通して多くの野鳥や昆虫が観察され、水辺では魚や亀、カエル、エビ・カニなどが見られます。種数は少ないですがタヌキやネズミ、モグラやコウモリなどの哺乳類も生息しています。
外来生物
外来生物法では国外から日本に導入された生物のことを「外来生物」と定義し、その中でも生態系や農林水産業、人の生命・身体に被害を及ぼすおそれのある生物が「特定外来生物」に指定されます。
水元公園にもウシガエル、カダヤシ、ブルーギルのほか、マスクラットやカミツキガメなどが確認されています。また、2023年6月1日より「条件付特定外来生物」として規制されるアカミミガメ類やアメリカザリガニも多く確認されています。
アカミミガメとアメリカザリガニが「条件付特定外来生物」に指定されました
2023年6月1日より、アカミミガメとアメリカザリガニが「条件付特定外来生物」に指定されました。
それまでいなかった地域に人間の活動により入ってきた生物のことを、「外来種」と言います。
外来種には、アメリカザリガニのように人間が意図的に持ち込んだ生物もいれば、ヒアリのように人間が意図せずに侵入してきた生物もいます。
外来種には生態系や人間の生活に様々な影響を及ぼす生物がおり、中でも特に生態系や人間に悪影響を及ぼす可能性のある生物を、日本では「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(通称「外来生物法」という。)」により「特定外来生物」として指定しています。
特定外来生物は、生きたままの運搬や飼育・栽培、野外に放つことが禁止されており、これらに違反すると、個人では3年以下の懲役、または、300万円以下の罰金に処せられる可能性があります。アライグマやブルーギルがこれに該当します。
今回、アカミミガメとアメリカザリガニは「条件付」特定外来生物に指定されました。アカミミガメとアメリカザリガニは身近な生物であり、相当数が飼育されていると推定されることから、生きたままの運搬や飼育は禁止せず、野外に放つこと(逃げ出すこと)や、販売・頒布・購入が禁止されました。アカミミガメやアメリカザリガニをすでに飼育している人や、これから飼育する人は、最後まで責任をもって飼育することが強く求められています。
詳しくは環境省のWEBサイトをご覧ください。
「2023年6月1日よりアカミミガメ・アメリカザリガニの規制が始まります! |
日本の外来種対策 | 外来生物法」
お知らせ